あーしんどい。

ただの個人的な殴り書き日記です。

本を読んだよ。

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(食べることと寝る事にしか興味がない、価値観シンプルなうちの愛犬)

 

君たちはどう生きるか」という本が、やたらと本屋さんで目につくので、とりあえず読んでみた。なんか人生迷ってそうな人が読みそうなタイトルやし、立ち読みするん恥ずかしかったから、別に熱心に読んでるわけじゃないですよみたいな顔して読んでたけど、そういえば人生迷ってるんやった。

別に熱心に読んでるわけじゃないですよの顔で、一時間ぐらい立ち読みして結局読み終わってんねんから、熱心やんな。

読んだ感想としては、普通やった。なんかタイトルと表紙のイラスト通りの内容やった。

たぶんこれ、メカラウロコ的なやつじゃなくて、今まで言われ続けてきたことの正しいことがかなり書いてある感じ。ことわざみたいな。知ってる、知ってる、それも知ってるって感じ。

中学生ぐらいで読んだら「おお、そうか!」ってシンプルに衝撃を受けるかもしれへんけど、二十歳以上やとだいたいこんな感想になりそうやけど、どうなんやろう。

内容は、主人公の少年が様々な出来事から人として大切なことに気づいていく、みたいなやつ。人間は小さな存在で、その一粒一粒が繋がって社会ができてて、自分中心で世界が回ってるんじゃなくて、相手を思いやることも大事で、自分が正しいと思うことに対する感性を研ぎ澄ますことが大事で、人に何を言われても貫くことが大事で、行動することが大事で、なんか毎日しんどいけど、一歩ずつかみしめよう、みたいな話。(自分フィルター通したら内容薄っぺら化しすぎてびっくり。)

なにが悲しかったって、この類の本を読んで、(・_・)ってなってる自分な。こういうほんまのことでありきたりで大切と思われるようなことが書いてある本を読んだり話を聞いたときに、「あーそれね。知ってるやつ、はいはい。」みたいな気分になってしまうときって、だいたい自分が一生懸命じゃないときっていう統計がでてて(自分調べ)、今がまさにそうなんやなってこの本読んでて再確認した。

(逆にミスチルがやたらと聴きたくなる時期は、素直で一生懸命やってる時期やと思う、これも自分調べ。)

そんなシラケムードの中でも一番頭の中がぱちぱちってした部分は、友達を裏切ってしまって罪悪感に苛まれている主人公の少年に対して、少年のお母さんが自分の体験を語りかけるシーン。

エピソード : 重たい荷物を持って階段を登っているおばあちゃんがいて、その荷物を持ってあげようと思いつつ、なかなか声がかけられずにただただ後ろを付いていくだけで、結局おばあちゃんは階段を登りきっちゃって手伝ってあげられなかった。

「本当に小さな出来事で、何十年も前の出来事だけど、今でもそのときの気持ちや情景をはっきり覚えている」というお母さんの話。

ほんまにあるよな!こういうこと、いっぱい。

めっちゃ一瞬でちっさい出来事やのに、一生覚えてる感じの、あれ!

その話を聞いた後に、少年がお母さんに「そのことを思い出して悲しい気持ちになるか?」と尋ねたら、お母さんは「悲しくはないよ。もしまた荷物を持って階段を登っているおばあちゃんに出会った時、おばあちゃんの荷物を持ってあげられるように、あのときの自分が、そっと背中を押してくれるような気がする。」 (こんなんやっけ?)と答える。

たぶんこの本の伝えたいところはこの部分で、正しくあろうと悩んで苦しんで情けない思いをした分、その頃の自分が未来の自分を応援してくれるよ、が全体のメッセージなんやと思った。

 

「メッセージなんやと思った。」って冷めた感じで分析して、今感想書いてる自分がほんま嫌やわ、歳を重ねるごとにだんだん素直さがなくなってきてる感がほんま嫌やわ、そろそろ魔女の宅急便みてフレッシュな気持ち取り戻す時期かなあ。